ページ数:112ページ

サイズ:A4変形

作者:富澤大輔

デザイナー:浅田農

テキスト:林暉鈞

​価格:1300円

 

 

デザイナー浅田農による「GALAPA」の編集コンセプトと詳細

 

漫画「ドラえもん」の作者 藤子・F・不二雄は、ドラえもんの最終話を描くことなく、1996年に亡くなった。

「ドラえもん」は45巻まで発売されたが、45巻の中に最終話として描かれたストーリーは無く、全て他と同様のいつもどおりのストーリーだ。言い換えれば、「ドラえもん」というシリーズは「終わることができなくなったストーリー」である。

 

「GALAPA」というタイトルは、そのドラえもん45巻の巻末に収録されている「ガラパ星から来た男(The Man From Planet Galapa)」からの引用である。

 

作者の死によって最終回が描かれなかった作品は、読者に対して、言葉にしづらい奇妙なフラストレーションを残すことになる。しかし、現実世界にも最終回は存在しない。(例えば「死」も、個人の死であって、日常の死ではない)読者が感じたこのフラストレーションは、現実世界=「本物の日常」の核だといえるのではないか。

 

この写真を見ていると、これと同じ種類のフラストレーションを感じることがある。

「日常」の大半は、喜怒哀楽ではなく、安心と不安が混ざり合って安定した奇妙な状態だ。そしてそれが永遠に続いていくことが「本物の日常」だ。この写真には、それが写っている。過剰な演出や、下手な自己表現は無い。うっすらと奇妙な雰囲気が漂っている。

 

これがフラストレーションの正体かもしれない。

 

だから「GALAPA」では、そういった「本物の日常・終わることができなくなったストーリーから感じるフラストレーション」をキーワードにして作った。

この写真の中にあるこの性質を、強く感じさせるような編集(本の形・写真セレクト・写真順)にしている。

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